Sustainability

持続可能なモノづくりへ

商品やサービスがお客様のもとへと届くまでには多くの資源やエネルギーを使用しています。
また、事業が与える環境への影響は、原毛の調達から商品やサービスを提供した後にも及びます。
世界規模で環境問題の深刻化が進む中、課題解決に向けて継続して取り組みしていくことが必要だと強く感じています。

cloth Ermenegildo Zegnaの工場はイタリアのトリヴェロという街にあり、アルプスから湧き出る水を使用することで原毛の柔らかさや生地の風合いを引き出しています。
そのため、トリヴェロで生地作りを続けていくためには、自然の維持を行い、トリヴェロの住民の理解を得る必要がある中で、ゼニア社は集会所や、体育館、映画館などの施設から、医療センターや保育園など様々な社会事業を行い、社会貢献を行っています。 また、地域の環境と景観の保全活動も行い、植樹や、道路整備の分野にまで多岐に亘る活動を行っています。1993年には、「オアジ・ゼニア(ゼニアのオアシス)」と呼ばれる自然保護地区を作り、トリヴェロの環境保護に着手し、 2000年に創設されたゼニア財団は、世界各地の人道支援プログラムの企画・サポートに取り組んでいます。ゼニア財団から日本へは、東日本大震災時に義援金が寄付されています。 cloth Ermenegildo Zegnaは、環境を保護し、地域社会に貢献するという活動もまた、自社の発展と製品の品質向上には欠かせないと、考えているのです。

一方、日本ではゼニア生地のスーツの価格ばかりが注目されています。cloth Ermenegildo Zegnaが掲げる本来の商品コンセプトや特性を知らずしてモノだけが消化されていく。 これはcloth Ermenegildo Zegnaが望んでいる事ではありません。我々は彼らの意思・コンセプトをしっかりとくみ取り、適正で誠実な販売を心がけてまいります。

オーダーメイドが繋ぐ、
衣類廃棄のない世界

衣料廃棄による環境汚染は、私たちアパレル業界にとって重要な課題です。日本だけの衣類廃棄量だけでも年間約100万トンにも上り、枚数に換算するとなんと33億着にもなります。
ネット上でリサイクル販売も行われていますが、そのほとんどは焼却処分されているのが現状です。
こうした衣類廃棄による環境問題の改善にも繋がる「オーダーメイド」は、受注があって初めて一着一着を丁寧に作り上げるため必要以上に洋服を生産、生地の使用を致しません。
大量生産されたものを使い捨てることではなく、品質の良いモノを長く愛用していただき廃棄を失くし地球環境を考える。こうしたマインドのアプローチからもオーダーメイドをさらに普及させていきたいと考えています。